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1月25日から4月6日まで
六本木森アーツセンターギャラリーで
『英国ヴィクトリア絵画の夢 ラファエル前派展』が開催されていました。
ラファエル前派の代表作ともいえる
ミレイの《オフィーリア》やハントの《良心の目覚め》、
ロセッティの《ベアタ・ベアトリクス》など
イギリス・テート美術館の作品群(しかも一挙に!)を
日本で見れるなんてすごい!
と開催を知った時から大興奮して、行くのを楽しみにしていました。
はじめてのイギリス旅行でテート美術館に訪れたときには
美術館全体の雰囲気にのまれ
展示物のあまりの迫力に驚いたことは今でも忘れられません。
海外旅行の興奮と美術館・作品との出会いとの興奮が重なってしまい
いまとなっては、印象に残っている作品は数点なのが悔しいですが
それもまた良い思い出です。
その後、美術史などを勉強した際も
ほぼ刷り込みのように、イギリス絵画・特にラファエル前派には
反応するようになってしまいました。
少し興味を持って文献などを読むとラファエル前派は
人間関係もかなり複雑でスキャンダラス・・・
作品をまた違った視点で眺めずにはいられないほどのインパクトです。
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――と、ある程度の前知識も蓄えた今、
10数年ぶりに出会う絵画の数々でしたが、
そのどれもが変わらない興奮と感動を与えてくれました。
イギリスに行かなくては再会できないだろうと思っていた
絵画の数々を日本で見ることができるということが、
まずはすごい!
とにかく、今回の展覧会は作品点数が多く、
しかも有名どころの作品が一堂に展示されているので
見ごたえがあります。
「歴史」「宗教」「風景」「近代絵画」
「詩的な絵画」「美」「象徴主義」という
7つのテーマにわかれて展示されている作品を見つつ、
ラファエル前派の結成から、隆盛、解散という
流れを読み解く・・・という、頭を使った楽しみ方ができました。
初めて出会った時のまっさらの感動とは違う、
新たな気持ちで向き合えたことが個人的には感慨深いです。
ラファエル前派が分裂したのは、
芸術性の違いが明らかになってきたというのも理由の一つでしょうけれど
別の大きな理由は私生活のもめごと・・・というのがなんともはや。
展示の途中でパネルにしてあった人物相関図が、
その複雑さ(猥雑と言ってもいいかな)を明らかにしていて、
あらためてむちゃくちゃな人達だったんだなぁとおかしくなってしまいました。
BBC制作で「Desperate Romantics」という、
ラファエル前派の芸術家たちを題材にしたドラマがあるようなのですが、
きっとドロドロしたドラマなんでしょうね~
こわいものみたさ(!)でぜひ見てみたいです。
この流れで三菱一号館美術館で開催中の
『ザ・ビューティフル』に行くと更に楽しめそう!!
ラファエル前派を観た後で、こちらに行けば、
英国美術史めぐりができちゃいますね。
こちらも会期中に行ってきたいと思います。
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