『島多代の本棚から 絵本は子どもたちへの伝言』展へ

銀座教文館で開催されている

『島多代の本棚から 絵本は子どもたちへの伝言』を

観に行ってきました。

 

島多代さんの私設絵本資料室は

ミュゼ・イマジネール(空想美術館)というそうです。

なんと素敵なネーミング!

 

その島多代さんの資料室から

コレクションを代表する子どもの本のはじまりから20世紀初頭までの

ヨーロッパ、アメリカ、ロシア・ソビエトなどの

選りすぐりの絵本を見ることができる大変貴重な展示でした。

 

まず会場に入ると「本棚の願い」というタイトルの

島多代さんからのメッセージが載ったパネルがあります。

とても心打たれる内容で、

これから展示を見るにあたってちょっと背筋が伸びる感じがしました。

 

年代やテーマごとに展示された貴重な絵本。その保存状態の良さにも驚きました。

今から100年以上前のものもあるのですが、どれも味わい深い。

年代ごとに印刷技術が発達していっているのがわかります。

 

おなじみの絵本から、なじみのない絵本まで・・・

どの絵本をとっても、デザインもイラストもとても素敵!

「古ーい!!」というような感じは全くなく、むしろ「モダンで味わい深い」

今見ても全く色あせない輝きをもって、存在感を放っています。

どんなに時代が変わっても、変わらない良さがあるものってあるなぁと感じました。

 

また9点の原画も見ることができました。

さらりと展示してあって「え!これ本当に原画?」と

目をパチパチさせてしまいました。

今となっては原書も貴重な本の原画が、

自分の目の前にあるなんてなんだか不思議です。

 

 

絵本好きな人にとってはとっても貴重な「お宝」の数々。

 

私は、今回は海外絵本のエキスパート(!?)と一緒だったので

個人的にギャラリートークを聴きながら観て回れました。

視覚に知識が加わることによって、展示してある品々への興味が更に増します。

ただ、観ているだけでも素敵な展示ですが

説明を聞いたほうが断然、楽しめる展示だと思うので

スタッフの方のギャラリートークを聴けた方はラッキーですよね。

 

派手な展覧会ではありませんが、内容の濃い充実した展覧会でした。

こちらの展覧会は5月27日までだそうです。