久しぶりに安曇野のちひろ美術館へ行ってきました。
残念ながら時折雨の降る曇天の日でしたがお客様はいーっぱい!
団体バスで来ている中学生もいて館内はとても賑やかでした。
今回の展示は
「ちひろの愛した アンデルセンと宮沢賢治 」
「世界の画家たちの愛したアンデルセンと宮沢賢治」
企画展「ブラジルからやってきた!色彩の画家 ホジェル・メロ展 」
でした。
今回、特に印象に残ったのは
「世界の画家たちの愛したアンデルセンと宮沢賢治」
実際に見る前は
(アンデルセンと宮沢賢治か・・・ちょっとウェットな感じの絵が多そう)
と密かに思っていたのですが
沢山の作品を所蔵しているちひろ美術館ならではの展示で、
存分に堪能することができました。
中でも「見れて良かった!!」と心から思ったのは
茂田井武と赤羽末吉が描いた宮沢賢治作品。
2人の作品を同時に観られるというのはそれだけでも贅沢なこと!
赤羽末吉が絵本画家の道を歩むことを決めたのは
茂田井武の「セロひきのゴーシュ」を見たからというのを
以前に読んだことがあったので、2人の作品を
同時に見ることができたのには興奮しました。
(その経緯はちゃんと展示の解説に書いてありました。
ちゃんと解説を読むと更に絵を楽しめると思います)
茂田井武と赤羽末吉の『セロひきのゴーシュ』を並べて見れる貴重な機会、
お見逃しなく!
また赤羽さんの『水仙月の四日』は必見ですよ。
また、同じ題材、同じ作者の作品を別の画家が描くことによって
全く違ったふうに見えるという事もはっきりとわかり、とても楽しかったです。
どの場面の、何を、どの角度から切り取るのか、ふくらますのか・・・という
画家たちの創意工夫を感じることができ、ぞくぞくしました。
企画展の「ブラジルからやってきた!色彩の画家 ホジェル・メロ展 」は
とにかくパワフルで、勢いが絵から伝わってくる作品ばかり!
日本ではまだ翻訳出版されている本がないので、
今回の展示で初めて絵を見たのですが、エネルギッシュで圧倒されました。
技法の多彩さが特徴の画家さんのようですが、
実際、作品によってがらりと技法を変えていることに感心しました。
今回のこの展示は7月22日まで開催しているようです。
充実した展示内容ですので、行かれる方はどうかゆーっくり楽しんでくださいね。
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