『なまいきチョルベンと水夫さん』

公開されることが決まってから、

ずっと楽しみにしていた映画

『なまいきチョルベンと水夫さん』を観てきました~

 

張り切って発売日に前売り券も購入し、

原作である大好きな

『わたしたちの島で』も念入りに読み返し、

FIKAでコラボパッケージのクッキーも手に入れて・・・

並々ならぬ期待をかけての、

映画鑑賞となりました。

 

児童文学が原作の映画を観る時は

どうしても先入観があり、

なかなか素直に楽しみにできない性分なのですが

この映画は宣伝をちらりと見た段階からまったくそんな心配はなく・・・

ただただ、はやくチョルベンやウミガラス島のみんなと会いたいな~

というワクワクした気持ちで映画館に足を運びました。

 

そして・・・映画が始まってから終わるまで、

なんともいえない幸せな気持ちでいっぱいになりました。

私が本で読んだときにぼんやり想像していたウミガラス島が

はっきり輪郭ををもって、スクリーンに映っていることに感激。

チョルベンも水夫さんもスティーナもペッレも、

まるでそこにいる日常を切り取られたかのような

自然さでスクリーンの中に存在していて、

違和感ゼロでした。

はぁぁ~、本当に楽しかった!!

 

もちろん本1冊を映画にしているわけではなく、

この映画ではアザラシのモーセのエピソードを主軸にしているのですが

その場面の切り取り方も全く違和感がなく、とても自然!

 

・・・それもそのはずで、

もともとチョルベンを主人公としたテレビドラマシリーズの脚本を

リンドグレーンが手掛けそのシリーズが大ヒット!

そこでチョルベンを主人公とした児童書『わたしたちの島で』を執筆し、

それが映画として制作されたという経緯で作られているのです。

やはり、リンドグレーン自身が脚本を手掛けているというのが大きいですし

もともとテレビシリーズがあったので、登場人物のキャラクターや島の様子なども

熟知して作られた作品なのだと思います。

それにしても、この映画は、

なんと1964年に作られた作品。

こんなに古い作品を、よくぞ2014年の今、

公開してくれた・・・

と配給会社の人々や企画をした人へ

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

スウェーデン語の先生(スウェーデン人)が

「懐かしい!子どものころ観ていた」と色々と教えてくれて、

「あ~本当に自国で愛されている作品なんだな」と思い、嬉しくなりました。

 

大人も子どもも、この夏に観てほしい作品です!

自信と愛情をもって一押しします!!

上映館が少ないですが、ぜひ行けそうな映画館を探してみて下さい。

(私は少なくともあと2回は行くつもりです)

 

©わたしたちの島で
©わたしたちの島で

そして、絶対に原作『わたしたちの島で』(岩波書店)も読んでほしいです。

日常の中にあるユーモア、日々の生活の大切さ、

すばらしさを生き生きと描くリンドグレーン作品の魅力を存分に味わえる1冊。

どの季節に読んでも、心はウミガラス島の夏に旅することができますが

この季節に読めば、更に味わい深いと思います。

お子さまの夏休みの1冊にもおすすめしたいですし、大人の夏の1冊にも最適です。

 

 

 

映画の公式サイトはこちら

http://www.suifusan.com/

 

残念ながら今のところ松本での上映はありませんが

長野の映画館では上映が決まっています!!

県内の方はチェックしてみて下さい。

http://www.naganoaioiza.com/article/15086859.html