『チェコの絵本とクリスマス展』

クリスマスにぴったりの可愛い展示を見てきました。


西早稲田のギャラリー・のびのび荘で行われていた

「チェコの絵本とクリスマス 展」


チェコ語の翻訳者・木村有子さんのチェコの絵本コレクションが

こじんまりとしたスペースにずらりとならんでいました。


東欧の絵本は、欧米の絵本とひと味違う魅力があると思います。

ロシアの絵本にもちょっと似た、どこか影のある雰囲気が何とも魅力的。

ユーモラスな作品にもどことなくペーソス漂うような感じというか。・・・

(日本では未翻訳のものが多いのが残念です。)


ここでは昔の絵本から最近の絵本まで、いろいろと手に取って見ることができました。

字は読めなくても絵を見るだけで楽しい♪

本と一緒に、お話からイメージを膨らませたり

チェコのクリスマスをイメージしたりして制作されたという

小さな雑貨もならんでいて、こちらも観るだけでワクワクしました。


木村有子さんといえばもぐらくん(偕成社/福音館書店)シリーズの翻訳が有名です。

最近だと「金色の髪のお姫さま」(岩波書店)でしょうか。


「金色の髪のお姫さま」は昔話好きの血が騒ぐ1冊で

挿絵は全てカラーで、贅沢!とてもきれいな本す。

描いているのはアルトゥシ・シャイネルさんという

100冊近いチェコの絵本に挿絵を描いた画家。

クラシカルな挿絵が昔話の世界に誘います。


同じく、中・東欧のむかしばなし「三本の金の髪の毛」(のら書店)

もあわせて読みたい1冊です。

こちらは現在、スロヴァキアにお住いの降矢ななさんの挿絵が魅力的です。

絵本の降矢さんの絵とは、またひと味違う雰囲気の挿絵ですよ~


どちらの本も見返しの部分に、美しいパターンを用いていますので

手にとられる際には、そんなところにも注目してみて下さい。

©チェコへ、絵本を探しに
©チェコへ、絵本を探しに

チェコの絵本に興味を持った方には「チェコへ、絵本を探しに」がおすすめ。

チェコに旅行に行ったような気分になれる1冊。

もちろん、実際に旅行に行かれる方には頼もしいガイドブックにもなります。


私はまだチェコには行ったことがありませんが

この本を見ながら色々と妄想して楽しんでいます。