『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』

ムーミンのパペット・アニメーションの映画を観てきました。


この映画は、1970年代に製作されたムーミンのパペットアニメーションを、カラー補正や再編集を施してよみがえらせた作品だそうです。


最近のアニメとは一線を画した、落ち着いた色味が素敵。

クレイアニメなどとは違い、フェルトの人形の素朴さ、

決してなめらかではない、ちょっとカクカクした動きが微笑ましく

どことなく懐かしい気持ちになりました。

その一方で、ストーリーは原作通りの仄暗さ!


『ムーミン谷の彗星』は、

―長い尾をひいた彗星が地球にむかってくるというのでムーミン谷は大さわぎ。

ムーミントロールとスニフと遠くの天文台に彗星を調べに行くことに。

道中、スナフキンや可憐なスノークのお嬢さんと友達になるけれど

その間にも火の玉のような彗星が近づいて―

という、大人が読んでもかなり不気味で恐ろしいお話。

個人的には、ムーミン・シリーズの中でも、

1・2位を争う回数読み返している巻でもあるのだけれど

何度読んでも、ぞくっとしてしまうストーリーです。


アニメの方もムーミンとスニフの旅を中心に

原作にほぼ忠実に作られていました。

それなので、ユーモアは散りばめられてはいますが、基本的に不気味で怖いです。

・・・若干、「これ原作読んでない人にはわからないのでは??」という

場面の省きもあったように思いますが、

この映画を観る人は「当然、原作も読んでいますよね」という事なのだと考えれば

それほど気になりませんでした。

劇場版として公開されるにあたって、

トーベとムーミンの大ファンというビョークが書き下ろした主題歌も不思議な響きで

この映画の雰囲気に合っていると思いました。


私は、まだ観ていませんが

現在こちらも公開中の新作劇場版アニメ『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』

と比べると、こちらのパペット・アニメーション版は大人を対象としているのでしょうか。

より、マニア向けという感じはしました。

原作好きの方は楽しめると思います。


いずれにしても、こんな地味な作品が映画館で観られるのは

トーベ・ヤンソンの生誕100周年でさらに加速した

昨今のムーミン人気のおかげなのかなと思います。


ムーミン人気のおかげで、本の方も現在は3形態から選ぶことができます。

青い鳥文庫版、講談社文庫版、単行本と3種類もあり

お好みの版で読むことができます!

同じ場面のイラストを使っているのに

レイアウトや装丁で、それぞれ異なった魅力がありますね。

皆さんのお好みはどれでしょうか。


ぜひ、この機会に映画も原作もグッズも・・・

まるっとムーミンワールドに触れてきてください。