「こどもとファッション」展へ行ってきました

ポスターを見てずっと気になっていた展覧会へ

ようやく行ってきました。

 

東京都庭園美術館で開催されている

「こどもとファッション ―小さい人たちへの眼差し―」

という展覧会です。

連日、暑い日が続きますが

庭園美術館は、

庭園のみでも入場できるほど

緑の豊富な場所。

雨上がりという事もあり、

ちょっとした避暑地のような雰囲気でした。

 

真夏のお楽しみとして

美術館巡りはとても良いと思います。

おすすめ!

 

虫の声を聞きながら緑の中を抜けていくと

美術館があります。

 

歴史的建造物としても

とても価値のある建物が

美術館になっているので

佇まいから美しいですね。

 

入館するのに、

自然と背筋が伸びます。

 

実際、各部屋の装飾だけでも素晴らしく

展示とは別に、建築物を見学しても

十分に楽しめるのだと思います。

そんな場所で展覧会を観ることができるのは、とても贅沢ですよね。

 

展示のメインはこども服。

こども服は消耗が激しいので保存が難しいとのことですが

今回の展示では、西洋の18世紀から20世紀初頭にかけてと、

明治以降の日本の洋装こども服が展示されています。

その他、絵画、ファッションプレート、絵本、写真などから

こどもの装いの変遷をたどれるようになっていました。

©不思議の国のアリス
©不思議の国のアリス

こども服といえど、展示されているのは

アッパークラスやアッパーミドルクラスなど、貴族や裕福な家柄のこども達のもの。

先生で豪華な仕立てに目が奪われます。

 

また、児童文学好きとして嬉しかったのは

服の解説文に頻繁に出てくる

「モスリン」「サッシュベルト」『パフスリーブ」「ティアードスカート」などなどの単語。

 

『赤毛のアン』で、パフスリーブのドレスに憧れていたアンが、マシューからクリスマスプレゼントにパフスリーブのドレスをもらうエピソードなどに、覚えのある方も多いかもしれません。

私も大好きなシーンで、それこそ穴が開くほど読み返した章のひとつです。

初めて読んだときには、まず「パフスリーブ」という言葉の響きにうっとりし、いったいどんな素敵なものなんだろうと挿絵を穴のあくほど見つめ、一言も読み逃さないように洋服描写を読み返し、想像していたものです。

なので、憧れのものが一気に目の前に現れたような気がしてドキドキしてしまいました。

 

実際に児童文学の影響を受けて流行したスタイルというのもあったようで

「不思議の国のアリス」「小公子」、グリーナウェイ、モンベルなどが

その例としてあげられていました。

 

時代とともに変わる「子ども服」の定義とあり方。

子ども服の歴史は社会が「子ども」という存在をどのように捉えるかという

歴史でもあるのですね。

いつから子ども、男女の区別などなど、子ども服を追っていくだけでも

時代の変革を感じ取ることができ、とても興味深い展示でした。

 

ちなみに図録を購入してお家でも楽しもうと思っていたのですが売り切れでした。。。

31日までの展示なので、もう再入荷はないようです…残念。

 

 

物語に出てくる衣類に焦点をあてた展示があったら良いのになぁ~

絶対に楽しそうです。

代わりに(?)自己満足ですがお洋服の描写が出てくる本をリストアップしようかしら・・・

(もしかしたら、またこちらで何冊かご紹介するかもしれません?!)

 

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コメント: 2
  • #1

    浜千鳥 (木曜日, 25 8月 2016 14:59)

    今週かけこみで見に行く予定なのでますます楽しみになりました。洋服の描写の出てくる本、リストアップ面白そうです(*^_^*)

  • #2

    ちいさいおうち (土曜日, 27 8月 2016 20:33)

    >浜千鳥さま
    コメントありがとうございました。ぜひぜひ楽しんできてくださいね。