先日、築地本マルシェというイベントに行ってきました。
http://www.asahi.com/ad/honmaru/?cid=reg_pc08
本の販売と講演会ブースが一緒になっているような会場で、なんだか不思議な感じがしました。
販売ブースでは、お店ではあまり取り扱っていないジャンルだったり、あまりじっくり見ることのない出版社の本を見ることができました。
私たちは、昨年末に発売になった
『大草原のローラ物語 パイオニア・ガール』
(ローラ・インガルス・ワイルダー /著 パメラ・スミス・ヒル /解説・注釈
谷口由美子 訳大修館書店/刊)
についての谷口由美子さんの講演会に参加させていただきました。
『大草原のローラ物語 パイオニア・ガール』は解説・注釈つきのとても分厚い本です。
ローラ・インガルス・ワイルダーの
『大草原の小さな家』のシリーズが
今日まで愛される作品として形を成すまでに、
ローラが、そして娘のローズがどれだけ苦労を重ね推敲を重ねたのか、この本を読むとわかるとのこと…
本書との出会いから翻訳に至るまでのお話や、
この本の魅力を谷口さんがとても楽しくお話してくれました。
最初の文章と、実際に本になっている文章、または実際にあった出来事をどれだけ物語的に落とし込むかというお話は、ローラ好きならずとも、本に興味がある人、文章に携わる人には興味深いのではないでしょうか。
「例えば…」と谷口さんが話してくださったエピソードはどれも、
「ああ!あそこの場面」とすぐに思いだすことができ、
改めて自分の中にこの物語が存在しているんだなという事を感じました。
初めて、『大きな森の小さな家』のお話を読んだ時の
ドキドキ、ワクワクする気持ちは今も忘れられないですし、
家族で本を奪い合って、大草原のシリーズを読み進めてた時間は
今でも私の大切な記憶です。
これまでももう何回読み返したかわからないし、
これからも何度も読み返すんだろうなと思います。
…そんな大切な物語がどのようにできたかを知ることができるなんて
考えてみればとても貴重な体験です。
アメリカではこの本が16万部突破のベストセラーになったとか。
ちょっと驚きましたが、それだけローラの物語が
アメリカで愛されているという証明のようで、とても喜ばしいことだなと思います。
実は、この本は読み始めていないので、
今回のお話を聴き、これは気合を入れて読まなくては!と腕まくりをしています。