表紙のお話

Ⓒつぎに読むの、どれにしよ?
Ⓒつぎに読むの、どれにしよ?

『つぎに読むの、どれにしよ?』の

本文の中でもちょこちょこ語っていますが

最初に手にとるときに、本の表紙の果たす役割はかなり大きいと思っています。

「あ、この本はなんか良さそう」と最初に思ってもらうのに、やっぱりビジュアルは大事!です。

 

なので、「自分の本を出してもらえる!」となったとき、どんな表紙にするのかを考えるのは、とっても楽しく、同時に緊張することでもありました。

 

色々な本の作り方があると思うのですが、今回の本の場合は

かもがわ出版の担当編集者の方が、私の意見も丁寧に聴いてくださって、一緒にイメージを膨らませていけたことが、とても幸運でした。

 

2人であれこれ話し合った結果…

「児童文学を好きな人にも、そうでない人にも、気軽に手にとってもらえるような雰囲気。軽やかなかわいい感じ、ほのかに物語性が漂っていたら、なお嬉しい」ということになりました(……なかなかに欲張り(笑))

Ⓒ木下綾乃のレターブック
Ⓒ木下綾乃のレターブック

さて、どなたにイラストを描いてもらうかを編集者と相談している時に、私が「もし可能ならば…」とお名前を挙げたのが木下綾乃さんです。

 

何年も前のことですが『木下綾乃のレターブック』という本を、母が「あなたが好きそうなことを本にしている人がいるよ!しかも同じ名前なのよ」と言ってプレゼントしてくれました。

読んでみると、手紙を書く時のちょっとしたアイディアやポイントがたくさん詰まっていて、エッセイやイラストも私好み♪すぐにお気に入りの本になりました。

 

編集者も「木下さんが描いてくれたらイメージに合いますね~」と言ってくださって、木下さんに依頼してみていただけることになりました。

……木下さんがイラストを描いていただけることに決まったときは

「わーい!わーい!」と大喜び。

実際にイラストを見た時は「私の本のために」こんなにかわいいイラストが描いてもらえたということに感激もひとしおでした。

 

イラストを見ただけでもはしゃいでいましたが

そこから装丁のデザインがあがってきて…

木下さんのイラストとデザイナーの土屋さんのおかげで

「私が本屋で見かけたらジャケ買いしちゃう!」と思うような

本になって、とっても嬉しいです。

 

本文については、みなさんにどんなふうに読んでいただけるか

ドキドキソワソワですが、ビジュアルには自信があるので(笑)

店頭に本を並べるのが本当に楽しみです。

 

☆おまけ☆

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、

表紙に描いていただいたイラストはそれぞれ物語をイメージしています。

(どのイラストが、どの物語のものか、全てわかる方いらっしゃるかしら?)1冊読んでいただければ答え合わせできますので、気になる方はぜひ確かめてみてください。