読書会レポート2020年7月『マイク』

Ⓒマイク
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今月も6月と同様に新型コロナ感染拡大防止対策のため店内ではなく広い会場にて開催。

 

初参加の方を含めて9人で

ソーシャルディスタンスを保ちながら

本について語り合う時間を過ごしました。

 

7月の1冊は『マイク』(アンドリュー・ノリス/作 最所篤子/訳 小学館)

レポーターのNさんの資料が充実していて解説がわかりやすく、

「ここまで調べるのはなかなかできない!」と参加者からは称賛の声があがりました。

また、関連書も多く揃えてきていただき、紹介してもらいました。

 

参加者からの感想いろいろ・・・

 

〇自分探しの物語だが、作者自身が35歳の時に作家になる夢を自覚しそれまでやっていた教員やTV脚本家をやめて執筆活動にはいったことがヒントになっているのではないか

 

〇誰にでもマイクはいるのではないかと思った。大人が読んでも楽しめる物語

 

〇自己投影というとらえ方が興味深かった

 

〇パート1は面白かったがパート2はちょっと飛躍し過ぎで違和感を感じた

 

〇外国文学の面白さが心地よく伝わってきた。同時にスピリチュアルなことを作者が信じているのかなと思った。

 

〇フロイドは心のケアをしてくれる大人が側にいてくれて幸せだと思った。

 

〇経済成長の先に幸せがあるといったような考えから脱却しなけれなならないと思う。自分の人生の価値を見直したい。

 

〇できすぎなところもあるが、フロイドにとってスピナー医師との出会いが良かったのでは。

 

〇普遍的な自分探しの物語だがレールからはずれた人生を送っていたので共感できました。

 

 

〇自分にとっての本当の幸せとは何かを考えさせられた

 

などなど。

 

この本は人生の分岐点にいる若者だけではなく

大人でも人生を振り返って考えるということで面白いと思いました。

ほとんどの人が面白く読んだという感想だったのも良かったですし、

初参加の方も楽しんでいただけたようでほっとしました。