![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=535x10000:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/i00961462c101e14d/version/1536884546/image.jpg)
八王子の富士美術館で開催中の『長くつ下のピッピの世界展』に行ってきました。
日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年記念のイベントの一環に
ピッピの展覧会があるのはそれだけピッピが、
そしてリンドグレーンが愛されているということでもあるので
とても嬉しいことです。
今回は日本では過去最大の規模のピッピの展覧会ということで、
リンドグレーン大好きな私は開催前からワクワクして
行く日を楽しみにしていました。
(この夏の暑さに負けて、出遅れましたが、早速リピート訪問もするつもりです)
アクセスの良い場所…。とは言い難いですが、
行く価値のある充実した内容だったので
魅力の一端をお知らせできたら良いなと思います。
エントランスでお出迎えしてくれるピッピや、トミーとアニカたち。
ワクワクが高まります。
展示会場の最初にある『長くつ下のピッピ』の原稿は、
リンドグレーンが娘のカーリンの10歳の誕生日に贈ったもの。
これまで門外不出で、スウェーデン国外で展示されるのは今回が始めてという
とっても貴重なものですので、絶対に見逃さないでくださいね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=177x1024:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/i24d961fd5f75b3b6/version/1536886537/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=233x1024:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/ib7d64cd02c8c1720/version/1536886537/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=535x10000:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/i2a0245a884796366/version/1536885483/image.jpg)
また、ピッピのイラストからは想像もできない
ニイマンの他の作品も見ることができたのも良い体験でした。
ジャポニズム…にかなり傾倒していたことなど、
私は知らなかったことが多かったです。
日本でおなじみの桜井さんのピッピの原画も見ることができ、
それはそれで懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
今思うと、ちょっと大人っぽすぎるピッピの姿なんですけど、
何度も何度も擦り切れるまで読んだピッピの挿絵はこちらなので
いわばパブロフの犬状態…。
イラストを見ると、そのイラストの出てくる章を思い出すほど
記憶に直結しているので、
新版が出ても、多くの方が「やっぱりこれがピッピ」と思うのも理解できます。
両方それぞれに魅力があるので、思い出もらしさも大切に思えれば良いですよね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=214x1024:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/i632f3c307c7fdb2b/version/1536886537/image.jpg)
以前原画を見た時も思ったのですが、ヴィークランドのイラストは
原画で見ても、本で見てもそれぞれにとても素敵で満足感があります。
本になると、カラーでなかったりイラストが省かれていたりすることも
あるのですが、だからといって寂しい感じがしたことはありません。
でも、色がついているのを見ると、また新しい魅力発見!という感じで
イラスト自体にストーリーというか奥行きを感じることができます。
お話に寄り添う絵というのかな…
とにかく、リンドグレーンの作品との相性は抜群なのです。
近年はヴィークランドのイラストの絵本が
どんどん品切れ、重版未定という憂き目にあっていて
以前は例えば『やかまし村〜』だったら絵本から幼年童話、
満を持して読み物へという流れで読み進めていく
良いラインが作れたのになぁと残念です。
・・・と、嘆いても仕方ないので、
この機会に、ヴィークランドの原画を堪能しましょう。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=267x1024:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/iab804826129b3b9f/version/1536886537/image.jpg)
会場内で見ることのできる映像も見逃せません。
リンドグレーンがスピーチしている映像と、
リンドグレーンの生涯をダイジェストで解説している映像、
どちらも見応えあります。
リンドグレーンの作家として、人としての信念、矜持を
しっかり感じることのできる映像で
リンドグレーンのことをますます尊敬してしまいました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=268x1024:format=jpg/path/s3eccae06dc227df3/image/i750a91bc8c92968e/version/1536886537/image.jpg)
すべて はじめは誰かの想像の中で
起きたことなのですよ』
というリンドグレーンの言葉で
展覧会は終わります。
展覧会を観た後のこの一言。ずっしりきます。素敵な言葉です。
この展覧会は富士美術館では9月24日まで。
便利な場所ではありませんが、一見の価値アリの内容ですので、
興味を持たれた方はぜひこの機会に!
今後は宮崎・京都・名古屋・福岡に巡回するそうす。