11月の1冊は『いのちの木のあるところ』(新藤悦子 著/佐竹美保 絵/福音館書店)でした。
今回はなんとスペシャルゲストとして、この本の著者である新藤悦子さんが参加してくださいました。おかげで、2023年度最後を締めくくるにふさわしい贅沢な会になりました(12月の読書会はお休みです)。
どんな会になったのか、ざっくりではありますがレポートいたしますね。
『いのちの木のあるところ』
物語の舞台は13世紀のトルコ。主人公のトゥラーンを中心に、テンポよく物語は進みます。個性豊かな登場人物と共に、トルコの風土・文化に建築様式や世界情勢など多彩な魅力にあふれる1冊。
最近の児童書では珍しい重量級の部類に入る存在感ですが、ひとたび読みはじめると一気に読めてしまう人も多いのでは。見慣れない名前や名称にひっかからなければ、ぐいぐい読みすすめられる面白さだと思います!
信濃毎日新聞で連載中の『本の宝箱』ご覧になっていただけているでしょうか?
新聞の紙面はもちろん、新聞掲載から数日後にデジタルサイトにもアップされるようになり、遠方の方にもご覧いただけるようになりましたので、ぜひそちらもご利用ください。もうすぐ、連載も1年になります(早い!!!)。最近は、連載の掲載日当日に紹介を見て本を買いに来て下さるお客さまもいらっしゃって、とっても嬉しいです。ちょっとした感想を教えていただけるだけでも、とても励みになります!
今更のご報告ですが……本年度も朝日小学生新聞の朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』のコーナーで本を紹介することになりました。
昨年に引き続き、今年もよろしくお願いします。
こちらのブログでは、新聞の記事内では書ききれなかったあれこれ・補足やこぼれ話などを、つらつらと書き留めていきますので、新聞を読んでいる方もそうでいない方も、気軽にのぞいていってください。
朝日小学生新聞・朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』のコーナーでご紹介した本について、書ききれなかったことをお伝えしたい!と思って、自ら始めたコーナーでしたが、2回ほどさぼってしまいました……反省。新聞の掲載時期とはずれてしまいますが、備忘録として再開したいと思います。
9月22日の朝日小学生新聞・朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』で『おはなしばんざい』(アーノルド・ローベル/作 三木卓/訳 文化出版局を紹介しました。
新聞のスペースでは書ききれなかったあれこれを書き留めておこうと思いますので、新聞をご覧になれる方はぜひ併せてご覧ください。
8月の1冊は『マイブラザー』
(草野たき/著 ポプラ社)でした。
Sさんがレポーターでした。資料が少ない中、出版されているほんを、品切れで入手不可のものも含め、たくさん集めてきてくれました。本の内容を、丁寧におってレポートしてくれ、作品の理解をふかめるのに、大いに役立ちました。
また、今回も、前回につづいて高校生2人が参加してくれ、とても新鮮な感想を述べてくれました。
7月の1冊は
『ウィロビー・チェースのオオカミ』
(ジョーン エイキン/著 冨山房)でした。
いつものように、レポーターの詳細な解説からはじまりました。とても丁寧に調べてりあり、一同感心することしきり。
特に、「児童文学とは?」というエイキンの考え方を記した『子どもの本の書きかた』という資料は明解で、参加者全員に改めて子どもの文学の本質を考えさせてくれた。
7月21日の朝日小学生新聞・朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』で『真夜中のパーティー』(フィリパ・ピアス/作 猪熊葉子/訳 岩波書店)を紹介しました。
新聞のスペースでは書ききれなかったあれこれを書き留めておこうと思います。(こちらは大人向けに)
新聞をご覧になれる方はぜひ併せてご覧ください。
6月の1冊は『王の祭り』(小川英子/著 ゴブリン書房)でした。
今回のレポーターは店長が担当。
■作者について・作品について
■また、歴史的史実を織り込んだファンタジーには重要になってくる時代的背景を理解するために、物語の登場人物のモデルとなった実在する人物について
■物語を整理するために各章ごとに印象に残った事柄・ことばについて
という視点でのレポートとなりました。
5月の読書会の1冊は『ランペシカ』(菅野雪虫/著 講談社)でした。
今回のレポーターは、アイヌ文化に興味をもっているというIさん。
レポーターは初体験でしたが、見事にまとめて、わかりやすく解説していただきました。
アイヌについて、かなり詳しく調べてきてくれたので、作品の背景がよくわかりました。
北海道の先住民族で、日本語と系統の異なる言語。明治維新以降、アイヌ民族の土地は、日本の一部として、「北海道」という名になり、同化政策により、土地は取り上げられ、日本語を強要された、と聞くと、今のウクライナのことを、必然的に思い起こした方も多いのではないでしょうか。