9月22日の朝日小学生新聞・朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』で『おはなしばんざい』(アーノルド・ローベル/作 三木卓/訳 文化出版局を紹介しました。
新聞のスペースでは書ききれなかったあれこれを書き留めておこうと思いますので、新聞をご覧になれる方はぜひ併せてご覧ください。
8月の1冊は『マイブラザー』
(草野たき/著 ポプラ社)でした。
Sさんがレポーターでした。資料が少ない中、出版されているほんを、品切れで入手不可のものも含め、たくさん集めてきてくれました。本の内容を、丁寧におってレポートしてくれ、作品の理解をふかめるのに、大いに役立ちました。
また、今回も、前回につづいて高校生2人が参加してくれ、とても新鮮な感想を述べてくれました。
7月の1冊は
『ウィロビー・チェースのオオカミ』
(ジョーン エイキン/著 冨山房)でした。
いつものように、レポーターの詳細な解説からはじまりました。とても丁寧に調べてりあり、一同感心することしきり。
特に、「児童文学とは?」というエイキンの考え方を記した『子どもの本の書きかた』という資料は明解で、参加者全員に改めて子どもの文学の本質を考えさせてくれた。
7月21日の朝日小学生新聞・朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』で『真夜中のパーティー』(フィリパ・ピアス/作 猪熊葉子/訳 岩波書店)を紹介しました。
新聞のスペースでは書ききれなかったあれこれを書き留めておこうと思います。(こちらは大人向けに)
新聞をご覧になれる方はぜひ併せてご覧ください。
6月の1冊は『王の祭り』(小川英子/著 ゴブリン書房)でした。
今回のレポーターは店長が担当。
■作者について・作品について
■また、歴史的史実を織り込んだファンタジーには重要になってくる時代的背景を理解するために、物語の登場人物のモデルとなった実在する人物について
■物語を整理するために各章ごとに印象に残った事柄・ことばについて
という視点でのレポートとなりました。
5月の読書会の1冊は『ランペシカ』(菅野雪虫/著 講談社)でした。
今回のレポーターは、アイヌ文化に興味をもっているというIさん。
レポーターは初体験でしたが、見事にまとめて、わかりやすく解説していただきました。
アイヌについて、かなり詳しく調べてきてくれたので、作品の背景がよくわかりました。
北海道の先住民族で、日本語と系統の異なる言語。明治維新以降、アイヌ民族の土地は、日本の一部として、「北海道」という名になり、同化政策により、土地は取り上げられ、日本語を強要された、と聞くと、今のウクライナのことを、必然的に思い起こした方も多いのではないでしょうか。
2022年度、朝日小学生新聞 朝小ライブラリー『名作これ読んんだ?』というコーナーで、小学生に読んでほしい本をご紹介することになりました。
他の選者の方々と隔月で本をご紹介いたします。
ご覧になれる方々、どうぞよろしくお願いします。
また、新聞の紙面ということでどうしても字数に制限があり、
私の力不足で書きたいことを書ききれないので、
ブログの方で溢れる想い(笑)を書き留めておこうと思います。
こちらは新聞掲載と連動して隔月更新になりますが、
ゆるりとお付き合いいただければ嬉しいです。
小学生におすすめしたい本として選んでいますが、
私は今でも愛読している本ばかりですし、
子どもだけではなく大人にもぜひ楽しんでほしいです♪
4月の1冊は『野生のロボット』(ピーター・ブラウン/作・絵 前沢明枝/訳 福音館書店)でした。
今回のレポーターのKさんが
野生の中で生きるロボットの運命を描いた『野生のロボット』と続編の『帰れ野生のロボット』をAIやロボットの定義の解説や、実際に小学6年生に向けたこの本を入れたブックトークの紹介など、様々な側面からこの物語の魅力を紹介してくれました。
2冊とも自然と科学、さらには人間社会のあり方についての問いかけに満ちた物語ではあるけれど、1冊目の衝撃に比べ2冊目は結末が想像できてしまうという点も指摘しておられました。
新型コロナ感染拡大の影響で、2月の読書会が中止になったため、
1カ月遅れで、本来は2月の予定だった『博物館の少女 怪異研究事始め』(富安陽子/著 偕成社)を3月の読書会で取り上げることになりました。
レポーターのHさんは、作者の略歴、作品を読み解くキーワードについて丹念に調べてきてくださり、参加者一同、感心してしまいました。
明治時代の文明開化の背景、実在下絵師河鍋暁斎について、
東京博物館が出来るまでのエピソードの資料を用意して説明。
中でも、二代目館長の田中芳男が飯田市出身だということで、
作品をより身近に感じた人もいました。
Hさんは、作品の展開に大きく関係する『黒手匣』の行方と事件の真相についても、興味深い資料を用意してくれました。
(余談ですが……作者の富安さんにこのレポートを渡したところ、「これだけ調べるのにどれだけ時間を使ってくださったのかと、頭が下がる思い」とというお言葉をいただきました!)
11月の1冊は『いのちの木のあるところ』(新藤悦子 著/佐竹美保 絵/福音館書店)でした。
今回はなんとスペシャルゲストとして、この本の著者である新藤悦子さんが参加してくださいました。おかげで、2023年度最後を締めくくるにふさわしい贅沢な会になりました(12月の読書会はお休みです)。
どんな会になったのか、ざっくりではありますがレポートいたしますね。
『いのちの木のあるところ』
物語の舞台は13世紀のトルコ。主人公のトゥラーンを中心に、テンポよく物語は進みます。個性豊かな登場人物と共に、トルコの風土・文化に建築様式や世界情勢など多彩な魅力にあふれる1冊。
最近の児童書では珍しい重量級の部類に入る存在感ですが、ひとたび読みはじめると一気に読めてしまう人も多いのでは。見慣れない名前や名称にひっかからなければ、ぐいぐい読みすすめられる面白さだと思います!
信濃毎日新聞で連載中の『本の宝箱』ご覧になっていただけているでしょうか?
新聞の紙面はもちろん、新聞掲載から数日後にデジタルサイトにもアップされるようになり、遠方の方にもご覧いただけるようになりましたので、ぜひそちらもご利用ください。もうすぐ、連載も1年になります(早い!!!)。最近は、連載の掲載日当日に紹介を見て本を買いに来て下さるお客さまもいらっしゃって、とっても嬉しいです。ちょっとした感想を教えていただけるだけでも、とても励みになります!
とっても遅くなりましたが、5月の読書会レポートです。
5月の1冊は『チャンス』(ユリ・シュルヴィッツ /著, 原田 勝 /訳 小学館)でした。
絵本作家として、日本にも多くのファンがいるシュルヴィッツが、初めて自伝ともいえる長編小説を書きました。
「はてしない戦争をのがれて、ぼくと家族が生きのびたのはまったくの偶然(チャンス)だった。」と本の帯にあるように、ポーランド生まれのユダヤ人であったシュルヴィッツの見た戦争とは?
おりしも、ロシアのウクライナ侵攻がやまない今、参加者は、この本をどのように読んだでしょうか?
今更のご報告ですが……本年度も朝日小学生新聞の朝小ライブラリー『名作これ読んだ?』のコーナーで本を紹介することになりました。
昨年に引き続き、今年もよろしくお願いします。
こちらのブログでは、新聞の記事内では書ききれなかったあれこれ・補足やこぼれ話などを、つらつらと書き留めていきますので、新聞を読んでいる方もそうでいない方も、気軽にのぞいていってください。
4月の読書会の1冊は
『七つの人形の恋物語』
(ポール・ギャリコ/著 矢川澄子/訳 王国社)でした。
※今回の読書会のまとめも参加者のHさんにお願いしました。